就職活動を進めていく中で皆さんは「外資系製薬会社」にどのようなイメージをお持ちですか。
「海外の会社」とイメージしている人は多いですが、内資系企業との具体的な違いまでイメージ出来ている人は少ないのではないでしょうか。この記事では、外資系製薬会社の基本と内資系製薬会社との違いを解説します。
特に就活生が理解しておきたいポイントとして、外資系企業は日本法人の人数が少ないという点を中心に説明しますので企業研究の参考にしてください。
外資系製薬会社とは?
「外資系企業」とは一般的に海外資本が出資している企業を指します。
明確な法律上の定義があるわけではありませんが、一般的には外国資本の出資比率が3分の1(33.3%)以上の企業を外資系企業と呼ぶことが多いです。
製薬業界では、ファイザー、ノバルティス、バイエル、MSD、アストラゼネカのような企業が外資系製薬会社として知られています。
日本法人の名前は「株式会社」となっていることが多いですが、実際には株式の100%を海外のグローバル本社が保有しているケースが多いです。そのため、会社としては日本法人であっても、重要な意思決定はグローバル本社で行われることが一般的です。
外資系と内資系の一番大きな違い
外資系製薬会社を理解する上で重要なのは、日本法人が「支社」に近い存在であることです。
例えば、日本の製薬会社では、研究・開発・生産・人事・経理など、多くの部門が日本国内をメインの拠点としています。
一方で外資系企業の場合、企業の中心は海外のグローバル本社です。
結果として、日本法人の人数は内資系企業より少ないことが多いです。
なぜ外資系製薬会社は日本の人数が少ないのか
外資系企業で日本法人の人数が少なくなる理由はいくつかあります。
グローバルでシステムを統一している
外資系企業では、世界中の拠点で同じシステムや仕組みを使うことが多いです。
例えば
・人事システム
・経理システム
・ITインフラ
などはグローバル共通のシステムが導入されていることが多く、日本独自で管理する必要がありません。
そのため、これらの業務はグローバル本社が担当することが多いです。
日本はグローバルのひとつ
外資系企業にとって、日本はあくまで世界の市場の一つです。
そのため、企業によっては
・研究拠点
・生産拠点
が日本に存在しないこともあります。
この場合、日本法人では
・薬事
・品質保証
・臨床開発
・マーケティング
など、日本市場に必要な機能が中心になります。結果として、組織全体の人数は比較的コンパクトになる傾向があります。
外資系企業での働き方は?
日本法人の人数が少ないことは、働き方にも影響します。
その一つが、主体的に動くことが求められる点です。
日本企業では、教育制度や社内マニュアルが整備されていることが多く、業務の進め方を教えてもらえる場面も多いと思います。
一方で外資系企業では、必ずしもそうとは限りません。
例えば、社内システムのアクセス申請方法がグローバルで標準化されているものの、日本では詳しく知っている人がおらず、マニュアルも整備されていないという状況もあり得ます。
その場合、
・上司が対応してくれるのを待つ
・誰かが教えてくれるのを待つ
という姿勢では業務が進まないこともあります。
必要であれば
・海外の担当部署に問い合わせる
・グローバルのメンバーに連絡する
といったように、自分から情報を取りに行く行動が求められることがあります。
外資系企業で「主体性が重要」と言われるのは、このような背景があるためです。
外資系製薬会社では英語は必須?
ここまでの話とは少しそれますが、外資系製薬会社を志望する就活生が特に気になるのが英語力です。
「外資系企業=英語がペラペラでないと働けない」と考える人も多いですが、必ずしもそうとは限りません。
特に新卒で採用されるポジションでは、日常業務で英語を話す機会がそれほど多くない場合もあります。
ただし、キャリアが進むと海外との関わりが増えるため、管理職になると英語でコミュニケーションを取る能力が求められることが多いです。
また、外資系企業で使われる英語は、相手も英語が母国語ではない場合が多いため、
・文法の正確さ
・発音の完璧さ
よりも、自分の意見を伝えられることの方が重要です。
新人の段階では、いきなり海外メンバーと一人で仕事を進めることはほとんどありません。
そのため、最低限のスタートラインとしては
「英語に抵抗がないこと」
が重要と言えるでしょう。
まとめ
外資系製薬会社を理解するうえで重要なポイントは、日本企業との組織構造の違いです。
特に大きな特徴は、日本法人の人数が比較的少ないことが多いという点です。
その背景には
・グローバル本社が中心となって意思決定を行う
・世界共通の業務は本社が担当する
・日本は数ある市場の一つとして位置づけられている
といった仕組みがあります。
そのため外資系企業では
主体的に行動する姿勢
が重要になります。
外資系製薬会社を志望する場合は、企業の知名度や年収だけでなく、組織構造や働き方の違いまで理解して企業研究を進めることが大切です。